三宅島のメガネ岩を望む陸側の溶岩原を覆う草地の中に点々とユリの花が咲いていました。ハマカンゾウかと思いきや花の様子などからスカシユリのようです。花言葉は「飾らぬ美」「元気」「歓喜」などあります。[2015年6月6日撮影:第10回エコカフェみんなの森づくり@阿部]
スカシユリ(透百合、学名:Lilium maculatum Thunb.)はユリ科ユリ属の多年草。日本固有種。分布は本州紀伊半島以北、海岸の岩場や砂丘、崖地などの日当たりの良い場所に自生。草丈は30cmから60cmほど、葉は互生し無柄、厚く披針形、全縁で先が尖ります。花期は6月から8月頃、茎先に上向きに橙朱色の花を咲かせます。花披片6枚、内側に赤褐色の斑点が目立ちます。果実はさく果、熟すと下部が裂け、種子を散布します。
分布には地理的隔離が確認されており、太平洋岸の個体群と日本海岸の個体群に大きく2分されるという。前者には山地生の変種ミヤマスカシユリ、後者には北陸地方以北の矮性の個体群、山地生の変種ヤマスカシユリが知られるそうです。また、近縁種にはエゾスカシユリ、ヒメユリがあります。