投稿日: カテゴリー ウミガメレポート 活動レポート

2017年7月ウミガメレポート

7/7 ワークブック学習

来週実施する大村海岸での卵の移殖体験の事前学習として、大村海岸の卵をなぜ、いつ移殖するのかを学習しました。
大村海岸は街に近いため、砂から脱出した子ガメが街の明かりに誘引されて海に帰れなくなる「光害」が多発する海岸です。
光害を避けるために大村海岸の卵は産卵後約30日~45日後の胚の性決定が完了した後、全て海洋センターに移殖しています。
5年生は来週大村から掘り出した産卵巣を小学校のふ化箱に移殖し、ふ化までの様子を観察する予定です。
産卵から時間が経過した卵はパンパンに膨れて掘り出しにくくなるので、卵を割らないように慎重に移殖をしてほしいと思います。

【子ども達の感想】
・100個の卵を移殖するのが楽しみ。
・産卵された卵はまだ性別が決まってないと知ってびっくりした。


7/10 大村移殖&ふ化箱設置

4グループに分かれて大村海岸の卵の掘り出しを行いました。
天然の産卵巣なので浅いところ深いところ、卵数の多いところ少ないところと様々で、各グループ特色のある産卵巣を掘れたように思います。
最初は1個取り出すのにも時間が掛かっていましたが、後半慣れてくると見違えるほどスイスイと取り出すことができ、全グループ時間内に全ての卵を掘り出すことができました。
その後学校に移動して全部で108個の卵をふ化箱に移殖しました。
夏休みはもう目前ですが、夏休みに入る前にふ化して欲しいです。

【子ども達の感想】
・死卵やカニに食べられた卵がたくさんあり、自然の厳しさを感じた。
・産卵巣によって卵大きさが違うことが面白かった。
・割れてしまった卵の中に小さいカメの赤ちゃんが入っていたけど、生きられないと知ってかわいそうだった。


6/29.30.7/1.2 夜パト体験&産卵見学

今年も4グループに分かれて夜パト体験を行いました。
20時と21時に大村海岸を端から端まで歩いて上陸母ガメが居ないかチェックします。
カメが上陸していれば気づかれないように後ろからそっと近づき、標識の有無を確認します。
子ども達は暗闇の中で発見する母ガメに大興奮する気持ちを抑え、冷静に標識のチェックや行動確認を行ってくれました。
夜パト体験3日目には産卵見学も実施することができ、産卵までの行動をじっくり観察することもできました。


7/19 ふ化箱のふ化&入槽

何とか夏休み前に子ガメがふ化し、終業式前日のこの日にふ化箱の稚ガメを取り出すことができました。
今年の5年生もふ化したばかりのかわいい子ガメに大興奮で、ふ化箱から取り出している間も「早く触りたい!」と待てない様子でそわそわしていました。
108個の卵から無事にふ化したのは41匹のみと少ない頭数でしたが、その中から一人一頭選んで計測し、海洋センターの水槽で3月まで飼育します。
みんな初めて扱うノギスやカメの持ち方に戸惑っていましたが、これから徐々に慣れていってくれると思います。
学校終了後、再び海洋センターに集合して稚ガメの入槽を行いました。
初めて水の中で泳ぐ子ガメ達はとても気持ちよさそうで、子ども達はいつまで見ていても飽きない様子で水槽を眺めていました。

【子ども達の感想】
・子ガメがかわいかった!
・ふ化できなかった卵はとても臭かった。
・死んでしまった卵がたくさんあってかわいそうだった。

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