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アマミハナサキガエル(奄美鼻先蛙)はスタイル抜群

奄美大島の亜熱帯照葉樹林の森には珍しい蛙たちが棲んでいます。住用地区の林道でみたアマミハナサキガエルもその一つです。[2015年11月13日撮影:奄美大島エコツアー2015@阿部]

アマミハナサキガエル(奄美鼻先蛙、学名:Odorrana amamiensis(Matsui))は無尾目(カエル目)ナミガエル亜目アカガエル科ニオイガエル属の蛙。日本固有種、IUCNレッドリストで絶滅危惧ⅠB類。分布は奄美大島、徳之島に限り、山地の自然林や二次林内の渓流付近に棲息。成体の平均体長は雄で65mm前後、雌で88mm前後。体色は背面が緑色タイプとわずかに茶色タイプがいて、黒褐色の字に光沢のある各色の斑点が入ります。四肢がやや長く、後脚を前屈うると下腿と足根の間の関節が吻端の前に出るほどです。食性や社会性は不明。繁殖期は奄美大島では10月中旬から5月上旬(徳之島では2月頃?)、上流から中流域の急流下のよどみに乳白色の卵を産む。鳴き声がピヨ、ピーヨと美しい。

森林伐採による水質汚染や奄美大島では外来種のマングースの食圧により数を減らしているという。近縁種に沖縄本島に棲息するハナサキガエルが知られます。

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