裏磐梯にある湖沼群は、1888年の噴火で磐梯山が山体崩壊を起こし、岩雪崩が川をせき止めて形成されました。そうして出来上がった桧原湖や秋元湖、小野川湖に挟まれるように存在するのが五色沼です。今回のツアーでは裏磐梯の自然と文化と職を味わうぜいたくな体験ができました。
会津塗って知っていますか?
福島県会津地方に伝わる伝統工芸品のひとつですが、なんと歴史的には津軽塗や輪島塗よりも古いらしく、江戸時代には蒔絵技術を採り入れて、幕府の許可を得て海外輸出もしていたそうです。
今回のツアーでは、その会津塗の蒔絵を体験。「絵心がない」と自認している参加者がみな黙々と蒔絵に打ち込み、それぞれ参加者の味を醸し出す作品ができました。
エコカフェのツアーの醍醐味は、その地域の幸を味わうこと。
猪苗代名物の蕎麦とソースカツ丼から始まり、夜は宿泊したペンションのオーナーゴリさんが作る珠玉のコース料理を堪能しました。家庭菜園で作られた野菜を使った前菜に始まり、福島牛のローストビーフのメインディッシュなど、地元の素材をふんだんに使った地味に富んだ料理にみな舌鼓を打っていました。
二日目は、ゴリさんのガイドで夜に振った雨で水量を増した小野川不動滝を散策。
滝までの登山道では、梅雨明けを告げるヒグラシの声を聴きながら、タマガワホトトギスやウリノキなどの花々やふいに登場したヒキガエルくんを愛でました。小野川不動滝の前には一本のガクアジサイが凛とした姿で立っていて、ツアー参加のアマチュアカメラマン(小生)が大興奮で写真に収めましたが、いかがですかね。
令和最初の台風が日本を直撃した日にツアーが重なってしまいましたが、幸いお天気に恵まれ、順調にすべてのプログラムを愉しむことができました。
帰り際にゴリさんが言った「錦秋の裏磐梯も素晴らしいよ」との言葉が今も耳を離れません。紅葉のピークは10月下旬とのこと。これは行くしかないかな。。。
@中むら