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アオウミガメレポート (2014年 7月)

7/11 天然浜産卵調査体験

小笠原で行われている天然浜でのウミガメの産卵調査を子どもたちと一緒に行いました。ウミガメの産卵巣跡を見つけ、鉄筋を使って卵を探し、当たりを付けた場所を子どもたちに掘ってもらいます。穴が掘れたら卵を 1個取り出し、白色化から産卵日を推定します。白色化の判断には個人差があるので子ども達の中でも意見が分かれましたが、上手くグループ内で意見をまとめることができていました。最後に穴を埋め、棒を 3本立て、その位置を計測して、調査結果を野帳に記録しました。

作業中、「これが仕事となってお金がもらえるなんていいな」という意見が聞こえ、「そんな楽な仕事じゃないぞ」と思いながらも私たちの仕事に興味を持ってくれたことがとても嬉しかったです。

子ども達の感想

  • 卵を取り出すとき、少し転卵してしまったのが心配。
  • 卵を掘るのが楽しい。
  • 調査した産卵巣が浅くてびっくりした。6/30 – 7/4 大村海岸夜間パトロール体験

子ども達の感想子ども達の感想子ども達の感想

6/30 – 7/4 大村海岸夜間パトロール体験

父島で街に一番近い海岸である大村海岸では、産卵上陸してくるアオウミガメと、それを観察に来る観光客との遭遇が近年問題となっています。そのため海洋センターでは母ガメに標識を付ける目的を兼ね、産卵シーズン中は毎晩大村海岸をパトロールしています。

アオウミガメについて学習している島の子ども達にもその現状を知ってもらうため、5グループに分かれて日替わりで 20時から 21時までの間、パトロールに参加してもらいました。平日夜間の活動にも関わらず子ども達はやる気に満ち溢れていて、率先して調査道具を持ちながら海岸を歩いてくれました。残念ながらウミガメと遭遇しなかったグループもありましたが、大村海岸の問題を理解し、考える良いきっかけになったと思います。

6/30 産卵見学

例年に比べて産卵の少ない今年、タイミングよく子ども達に産卵を見せられるか不安でしたが、産卵見学週間の初日に運よく実施することができました。海洋センター旧産卵場にて 19:30 頃上陸、20:00 頃に小穴掘り、21:00 頃に産卵という流れで、子ども達は小穴堀りから観察することができました。

カメが器用に後ろ肢を使って小穴を掘る姿や、3 – 4個同時に卵を産む様子などにみんな驚嘆し、感心していました。産卵終了後、埋卵とカモフラージュを終えカメが海に帰ったのは22:30頃でしたが、月曜日の夜にも関わらず 5年生も数人残ってカメを見送っていました。次の日学校に遅刻した子は居なかったようですが、みんな眠そうな顔をしていたそうです。

7/23 ふ化箱の稚ガメ計測・ふ化率

みんなが楽しみにしていたふ化箱の卵は、終業式の次の日にやっとふ化しました。夏休みを内地で過ごすために一足先に船に乗って行ってしまった子も居たので、23日は 7人の子どもたちと一緒に学習を行いました。

ふ化箱に埋めた 58個の卵からは 37頭の子ガメがふ化していて、1頭ずつ砂から出していくとバタバタと元気に手足を動かしていました。子ども達も子ガメがかわいくて仕方がないらしく、早速名前をつけたり、頭を撫でて話しかけたり学習の最後まで子ガメと触れあっていました。この 37頭の子ガメの中から3月まで飼育する 24頭を選んでもらい、甲羅の長さと体重を計ってもらいました。初めて扱う小さいノギスと子ガメに戸惑う子ども達でしたが、これから毎月子ガメを計測していく中でこの作業にも慣れていってくれると思います。

そして最後に、ふ化できなかった卵を割って中身を調べるふ化率調査も体験してもらいました。一部の子は積極的に、また一部の子は渋々ながらも全員卵を割って調べてくれました。ふ化直前で死んでしまった卵の中には綺麗な子ガメの死体が入っていて、みんなその姿に衝撃を受けていました。

子どもたちの感想

  • 子ガメがとても可愛かった。
  • 卵を割るとき、最初は気持ち悪かったけど慣れたら大丈夫になった。
  • 最初は卵が飛び散るかと思って怖かったけど、慣れたら楽しくなってきた。

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