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ジュウガツザクラ(十月桜)の花がちらほらと

昨年の11月のことです。檜原村の中央を走る1000m級の山々の尾根の一部の浅間尾根は
古甲州道の一部(中甲州道とも)に相当します。その尾根筋に至る坂道の民家近くで寒空に桜の花がちらほらと震えていました。ジュウガツザクラと言います。[2014年11月15日撮影:第21回自然観察会@阿部]

ジュウガツザクラ(十月桜)の花がちらほらと

ジュウガツザクラ(十月桜、学名:Cerasus subhirtella (Miq.) S.Y. Sokolov)はバラ科サクラ属の落葉小高木。エドヒガンとマメザクラの交雑種でコヒガンの雑種で園芸品種。樹高は3mから7mほど、葉は互生し、葉身は楕円形。花期は4月上旬と10月から12月頃にかけ断続的に年2回、白色から淡紅色の八重の花をちらほら咲かせます。花径25㎜から35㎜ほど、花弁は10枚から20枚ほど、雄蕊が長く突出し、萼筒は紅色で壺型です。果実は核果、中に種子1個が入ります。

年2回咲きの園芸品種に、萼筒が細く花が一重のシキザクラ(四季桜)や萼筒が漏斗型で花が八重のコブクザクラなどが知られます。冬季に断続的に咲くフユザクラ(冬桜)は花が一重だそうです。桜という花は日本人に深く愛されてきたんですね。

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