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森の主人公は小鳥たち

三宅島時間。
昨年の植林地の隣接地にタブノキを植林。タブノキは必ずしも火山性ガスに強いわけではないが、昨年からそれまでの火山性ガスに強いと言われているヒサカキ、ハチジョウイボタ、ヤブツバキの3種からタブノキ1種に試行的に切り替えている。タブノキは樹高20mを超え、大木となり照葉樹林の主役のひとつ。タブノキは樹皮を粉砕するとお線香の原料となるらしい。
6月5日に噴火警戒レベル1に引下げられ、火山性ガス高濃度発生警報も頻度が少なくなっているという。滞在中、山頂から吹き下ろす風の風下では僅かだが確実に硫黄臭が鼻を突いた。そんな空間には小鳥たちは近づくことはないから、辺りが静かなのですぐにそれだと分かる。地形の按配で火山性ガスが吹き込むことがほぼない、「甑の穴」と呼ばれる1634年の噴火口跡の周辺や大路池アプローチ側に広がる照葉樹林の森ではたくさんの種類の小鳥たちが餌を求め集まっている。
森深くではスダジイの巨木、池の周辺ではタブノキの巨木がよく目につきます。そのほかイヌザンショウやヤブツバキ、白い小さな花をたくさん咲かせるハチジョウイボタ、林縁には花をつけるガクアジサイやヤブミョウガ、アスカイノデ、ツワブキ、などなど。小鳥の囀りはシャワーのように頭上の四方から降り注ぎ、時折、ミヤケコゲラのドラミングや木こりが幹に斧を入れるような音が木霊します。小枝から小枝に渡る小鳥たちの影も次から次へと現れては消える。そしてあちこちから囀りばかりが。。。。
至福の時間が流れます。

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